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最新FXニュース[ニュース](2013/07/29)
テストに受からないとFX取引ができない!?
最近の円安の流れを受けて、勝っているのか負けているのか、利用者の損得はともかくとして取引量を伸ばしているのがFX取引です。6月はついに「500兆円超え」ということでもちろん最高値ですが、7月は円安が再燃しましたから、さらに増えているかもしれませんね。

みなさんの利益も同時に増えることを期待したいと思います・・・。

>>>FXの取引高、6月は500兆円超え 3ヶ月連続で最高値

そうしたFX全体の盛り上がりの中で、同じように盛り上がっているのかもしれないのがFXの派生取引であるバイナリーオプション取引です。一般的には「バイナリー」もしくは「バイナリー取引」と呼ばれる取引形態ですが、具体的にはどういった形でサービスが提供されているかというと、「1時間後の米ドルは今より円高?円安?」というような簡単な二択に答えることで取引する形が一般的ですね。

投資をする場合、何を、いくらで、どのように買うのかでまず頭を悩ませる必要があり、それが心理的な「参入障壁」となっているわけですが、バイナリーオプションの場合、そうした変数の大部分が固定化されて提供されますので、きわめて手軽に参加することができます。

ある意味、初心者向けと言えるのかもしれません。

しかしながら、そうした短期間で為替がどう動くのか予測するのは一般的には難しく、実質的にはかなり「運試し」の要素が強いのも事実です。

つまりは投機性が高く、もう少しはっきり言えば、ギャンブル的な要素が多分にある取引と言えます。そして「投機」、「ギャンブル」という言葉にピクンとなるのが金融庁であり、そうした金融庁の懸念を背景にして、業界団体である金融先物取引業協会では自主規制案として、「予想時間を2時間以上」とするほか、何と顧客に対して、FX会社が、「FXの基礎知識の理解」を確認することを義務付けるようです。

もしこれが「あなたはFXに対する十分な知識がありますか?」→はい/いいえ、というような自主申告制であればまだしも、報道されている内容によると「本源的価値」や「ヨーロピアンタイプ」と言ったFXに関する専門用語の理解なども含まれるようですね。

もちろん、筆者もこれらの言葉の意味は分かりません。

そうなってくると結果的にバイナリー取引が実質的にかなり狭き門となる可能性がありますが、気になるのは2つですね。

まず1つ目は、顧客がそうした専門知識を理解すれば、そもそもの目的であるFX取引の投機性を薄まるかどうか、という点ですね。結論から言えば、残念ながら全く薄まらないと思います。投機的な取引を好むかどうかというのは性格や嗜好であって、知識の有無ではありません。

むしろ、知識がある人の方がより積極的にリスクを取りにいく傾向があったり、逆にどんどんリスクを取る人ほど積極的に勉強する傾向があったりすれば、バイナリー取引の投機性はますます高まることになります。

2つ目はそもそもバイナリー取引が仮に「投機=ギャンブル」だとして何が悪いのか?何か問題でもあるのか?ということですね。

ご存知の通り日本では合法的にギャンブルを楽しめますが、その全ては公営です。つまり国がギャンブルを提供しているのに、民間企業がギャンブルを提供して何が悪いのか?と思います。

加えてそうした公営ギャンブルは、宝くじも含めて、胴元がべらぼうな手数料をかっさらっていきます。3%や4%ではなく、3割や4割といった規模で、マージンを抜いていきます。言い換えれば、ユーザーに還元されるのは6割から7割だけ、ということですね。

一方、バイナリーオプションの詳しい手数料は分かりませんが、数銭の世界ではないでしょうか?つまりは取引金額から見れば0.0X%のレベルということです。言い換えれば平均的にはユーザーに99.9X%の割合で還元されるわけですね。

仮にバイナリーオプションが投機=ギャンブルだとしても、極めて良心的なギャンブルであるのは間違いありません。

むしろ、競馬や競艇、宝くじといったはるかに投機性の高いギャンブルを楽しんでいる人をこうしたバイナリーオプションに誘導できれば、ギャンブルによるリスクを劇的に低減できることになります。

そうなれば社会貢献にもなりますね。

そんなわけで、FX取引だけを差別する金融行政にはあまり賛同できませんが、どうせ確認テストをするのであれば、FXではどのようにリスクをコントロールするかなど、現実的な効用が期待できるような内容となることを期待したいものですね。

>>>トレイダー証券のバイナリー取引「みんなのバイナリー」について詳しくはこちら

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